post_type:post/single.php

最新!化学事故情報

2021年5月後半の化学火災(日本ではリチウム電池の火災、中国での死亡事故)

災害情報センター(ADIC)のデータベース(http://www.adic.waseda.ac.jp/rise/ )ならびに、RISCAD(産業技術総合研究所が提供する事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(hanpo.aist-riss.jp/sanponews/)の情報も参照し、産業分野の火災や爆発の事例を紹介する。

5月31日「アクリル樹脂製品製造工場の火災で従業員死亡」大阪府
大阪府河内長野市のアクリル製品を取り扱うプラスチック加工工場で火災が発生した。2時間後に消し止められたが、工場はほぼ全焼し、アクリル製品の研磨作業中の作業員が死亡した。

5月28日「製鉄所敷地内の解体工事中の火災」福岡県
福岡県北九州市の製鉄所敷地内にある関連会社の工場から出火、冷却塔約313立方メートルを全焼した。同社は昨年3月に自主廃業しており、出火当時は解体作業中だった。溶断用のガスバーナーから火花が飛び散り、引火した可能性がある。

5月26日「廃棄物中間処理施設での火災」埼玉県
埼玉県草加市の廃棄物中間処理施設のリサイクル棟内で火災が発生した。4時間半後に消し止められたが、不燃・粗大ごみラインにある破砕機などが焼けた。同棟は無人で、リチウムイオン電池による発火の可能性が高いとされた。

5月25日「違法に保管していた爆薬が爆発し8人が死亡」中国
中国黒竜江省東寧市の貿易会社内で爆発が起きた。違法に製造、保管していた炭鉱用爆薬が爆発したもので、8名が死亡し、4名が負傷した。

5月24日「食品工場で硫化水素が漏洩し7人が死亡した」中国
中国四川省の食品工場で設備の点検中に硫化水素中毒で、7名が死亡し、1名が病院に搬送された。
中国では2020年6月に浙江省省湖州市呉興区の染色会社の工場で汚水槽の清掃作業中に硫化水素中毒が発生し、作業員4人が死亡したほか、5人が負傷した。

5月19日「ごみ収集車でモバイルバッテリーによる火災」愛知県
愛知県豊明市の路上で不燃ごみ収集中のごみ収集車の積荷から火災が発生した。排出された不燃ごみの中から焼け焦げた携帯電話機器用のモバイルバッテリーが見つかり、火災の原因であることが判明した。

5月18日「原子力発電所でリチウムイオンバッテリ火災」島根県
島根県松江市の原子力発電所の管理棟で火災が発生した。投光器の予備用リチウムイオンバッテリから出火した可能性。放射性物質の漏洩はなかった

5月18日「化学工場で溶剤希釈中に火災」愛知県
愛知県一宮市のビニル製品を扱う化学工場で火事があり、工場の40平方メートルが燃え、従業員が煙を吸って病院に運ばれた。
製造工程で酢酸エチルを溶剤で薄める作業をしていたとみられる。

5月16日「産業廃棄物処理施設で火災」神奈川県
神奈川県横浜市の産業廃棄物処理施設の敷地内から出火、プラスチックや木片などを焼いた。屋外にある産業廃棄物保管場所から発火したという。

保安力向上センター