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最新!化学事故情報

2021年4月後半の化学火災(中国の電子部品工場火災で消防隊員2名を含む8人死亡)

災害情報センター(ADIC)のデータベース(http://www.adic.waseda.ac.jp/rise/ )ならびに、RISCAD(産業技術総合研究所が提供する事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(hanpo.aist-riss.jp/sanponews/)の情報も参照し、産業分野の火災や爆発の事例を紹介する。

4月27日「ゴミ処理施設の爆発で作業者が負傷」北海道
北海道登別市のゴミ処理施設で爆発があり、不燃ゴミの破砕処理作業を監視していた作業員が顔などに軽いやけどを負った。

4月26日「セメント工場の爆発で飛散物による被害」埼玉県
埼玉県日高市のセメント工場のボイラー発電設備が爆発した。爆発で飛散したがれきなどによって50メートル離れた駐車場の車約20台の窓ガラスが割れたほか、1台が全焼した。工場従業員、近隣住民にけが人はいなかった。爆発したのは石炭などを燃料にした自家発電設備で24時間稼働している。遠隔操作のため設備内に人はいなかった。

4月25日「埠頭の金属スクラップ置場で火災」愛知県
愛知県名古屋市の名古屋港にある、集積した金属スクラップの荷捌き所で火災が発生し、野積みされた金属スクラップの置場約1,000平方メートルが焼けた

4月22日「電子部品性工場の火災で8人が死亡」中国
中国上海市のコンピューターなどの電子部品を生産する工場で火災が発生し、17時間後に鎮火したが、工場内に作業員ら4人が閉じ込められたため、消防が救助にあたり、消防隊員2人を含めて8人が死亡した。

4月22日「廃材置場でコンテナ解体中に廃材の火災」千葉県
千葉県富里市の廃タイヤや電化製品、発泡スチロールなどの廃棄物を貯蔵する施設で火災が起き、800平方メートルが焼けた。作業員がガス溶接機でコンテナの解体作業中に溶接の火花が可燃性の廃材に着火した可能性。

4月20日「メッキ工場の火災で有害物が漏洩」神奈川県
神奈川県川崎市のメッキ工場で火災が発生し、工場約400平方メートルを全焼し、周辺の住宅の壁面などを焼いた。川崎市による調査で、事故直後には工場近くの側溝や多摩川などから環境基準の最大1万5600倍の「六価クロム」が検出されたが、22日以降は環境基準値を下回った。

4月20日「合板工場の火災 消火活動中に負傷」秋田県
秋田県男鹿市の合板工場の火災で合板を製造する機械4台を焼き、約8時間後に鎮火した。消火活動にあたっていた従業員が、約2.5メートルの高さの機械の上から飛び降り、右足首を骨折する重傷を負った。

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