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最新!化学事故情報

2019年2月後半の化学事故・・・設備や容器解体での火災の教訓

RISCAD(産業技術総合研究所が提供する事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(https://sanpo.aist-riss.jp/sanponews/)との連携により提供された情報を中心に、火災や爆発の事例を紹介する。
また、過去の事故の教訓について,センター研究員の経験からの(ひとこと)も紹介する。

2月20日「合成樹脂プラントの火災」三重県
四日市市のスチレン系樹脂を製造するプラントで火災が発生した。火災発生から1時間ほどで消火し、延焼はなかった。

2月27日「火力発電所の変圧器解体中の火災」三重県
尾鷲市の火力発電所で休業中に変圧器の解体作業を実施したところ火災が発生した。延焼はなかった。
(ひとこと)変圧器やタンクの解体作業中の火災の主原因は、溶断の熱により内部に残存する油分の気化によって、可燃性混合気体が生成して溶接炎で引火することである。解体作業ではタンクや容器内部を水や窒素で満たして、燃焼の3要素(点火源、可燃物、支燃性ガス)のどれかを排除することが火災予防の基本といわれている。

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