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最新!化学事故情報

2019年2月前半の化学事故・・・バイオマス発電設備の爆発

RISCAD(産業技術総合研究所が提供する事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(https://sanpo.aist-riss.jp/sanponews/)との連携により提供された情報を中心に、火災や爆発の事例を紹介する。

2月5日「放射性廃棄物処理施設の実験装置の火災」茨城県
大洗町の廃棄物の処理などの研究を行う施設の実験装置で火災が発生した。直ちに消火され放射性物質の漏洩はなかった。
油を分解するための装置の試運転で、直径十ミリの送油配管が破断して出火した。配管にはリボン状のヒーターが巻き付かれており、これが高温となり、内部に残っていた油に着火したものと推定された。

2月6日「バイオマス発電施設の分解ガス貯蔵タンクの爆発」山形県
上山市のバイオマス発電施設で引き渡し前の試運転中に、発電装置の稼働スイッチを入れた数秒後に、木材チップの炭化により生成した水素や一酸化炭素を貯蔵するタンク内で爆発が起きた。この爆発で容器のふたが民家を直撃し、周辺の一部工場でガラスが割れる被害も出た。

2月7日「鉄リサイクル施設のスクラップ置き場の火災」千葉県
千葉市の鉄スクラップのリサイクルセンターのスクラップ置き場から出火し、近くの林に燃え移った。また、消火作業中の従業員1名が火傷をおった。回収した家電雑品の中に混入していた乾電池が発火したことによる火災と推定された。

2月13日「廃棄物処理施設の火災」埼玉県
三郷市の家電品などのリサイクルを行う産業廃棄物処理場で、13日午後3時50分 火災が発生し、14日午前6時57分鎮火した。

2月13日「薬品タンク清掃中の硫化水素中毒」大阪府
和泉市の繊維工場の薬品タンクを清掃していた作業者2名がタンクに転落して死亡した。タンクは半年間使用されておらず、硫化水素が発生していたものと推定された。

2月14日「樹脂工場のプラスチック粉砕中の粉じん爆発」埼玉県
春日部市の樹脂加工工場で、リサイクルしたプラスチックを粉砕してタンクに溜める作業中に火災が発生し、3階建て事務所と2階建て工場が全焼した。火気や高温物を使用する作業はなく、樹脂の粉じんに静電気で着火した可能性が高い。

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