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最新!化学事故情報

2020年11月後半の化学火災(亜塩素酸ナトリウム起因の事故か?)

災害情報センター(ADIC)のデータベース(http://www.adic.waseda.ac.jp/rise/)ならびに、RISCAD(産業技術総合研究所が提供する事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(sanpo.aist-riss.jp/sanponews/)の情報も参照し、産業分野の火災や爆発の事例を紹介する。安全専門家によるひとこと情報も掲載。

11月30日「食品トレー製造工場で火災」岐阜県
岐阜県輪之内町の食品トレーなどを製造する工場で火災が発生し、電気室・原反置き場を中心に火災による損傷を受け、成形場の成形機ラインも熱風及び放水により損傷を受けた。
屋上の受電設備から出火した。

11月19日「化粧品工場で爆発・火災」韓国
韓国・ソウル近郊の化粧品工場で爆発と火事が発生した、新製品開発のために亜塩素酸ナトリウムを使用中であった。また従業員6名が銀メッキ作業中であった。工場の一部が噴飛んだ。作業員3名が死亡、1名が重傷、消防士1名を含む5名が軽傷を負った。
ひとこと:記事では次亜塩素酸(消防法非危険物)とあるが、実際には記事の分子式(NaClO2)から次亜塩素酸(消防法1類危険物 酸化性・爆発性物質)とみられる。

11月16日「自動車部品の塗装工場の火災」滋賀県
滋賀県竜王町鏡の自動車部品製造の塗装工場から出火、塗装ライン約1400平方メートルが焼失した。出火当時複数人が作業していたが負傷者はいなかった。

11月16日「原子力発電所の中間建屋で電気配線の火災」福井県
福井県大飯郡高浜町にある原子力発電所の、定期検査で停止中の発電機の中間建屋で電気配線火災が発生した。ブレーカの端子部分で短絡が起きた可能性。電気配線の被覆が焼損した。どこにもつながれていないケーブルに電気を流したという、人為的なミスが原因としている。

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