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最新!化学事故情報

2019年9月前半の化学事故・・・インドの爆竹工場で甚大な爆発が発生

RISCAD(産業技術総合研究所の事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(https://sanpo.aist-riss.jp/sanponews/)の情報も参照し、産業分野の火災や爆発の事例を紹介する。

9月2日「産業廃棄物スクラップ置き場で火災」千葉県
千葉県市原市の家電リサイクル等の産業廃棄物処理会社のスクラップ置き場から出火し、保管されていた鉄くずなどを焼いた。従業員7人がいたが、けがはなかった。

9月2日「研究所で試験中の爆発」大阪府
大阪府豊中市の殺虫メーカの研究所で殺虫剤の経年劣化の試験中に、スプレー缶が何らかの原因で破裂して、スプレー缶から排出された可燃性ガスに着火し、鉄筋コンクリートの建物3階部分の約50平方メートルを焼き、約1時間半後に消し止められた。

9月4日「爆竹工場で大規模爆発」インド
インド北部パンジャブ州の住宅地にある爆竹工場で大規模な爆発が起きて、建物が崩壊し、23人が死亡し、27人が負傷した。爆発の衝撃で周辺の建物も損傷したほか、1キロ先の住宅でも窓ガラスが割れるなどの被害が出た。
インドでは10月にヒンドゥー教の祭り「ディワリ」が開かれるため、この時期は爆竹の生産が増えるという。
インドでは安全管理が不十分な爆竹や花火の工場が多く、たびたび爆発事故が起きている。

9月8日「廃棄物保管場で火災」岡山県
岡山県岡山市の廃棄物収集運搬会社の廃棄物保管場で火災が発生し、鉄骨造平屋建ての小屋10棟とコンテナ3基など計約270平方メートルが全焼した

9月8日「木工場での火災」青森県
青森県五所川原市の木工場から出火して、木工場約170平方メートルを全焼した。隣接する民家3棟約140平方メートルにも延焼し、約10時間後に消し止められた。

9月12日「廃油リサイクル工場の倉庫で火災」佐賀県
佐賀県佐賀市の廃油リサイクル施設の倉庫で火災が発生し、内壁やドラム缶の一部など計約7平方メートルが焼けた。

9月13日「蒸留塔解体作業中の火災」宮崎県
宮崎県延岡市の医療用材製造工場の留塔内部で火災が発生した。蒸留塔はフィルタ製造に使用する有機溶剤からの水分除去に使用されていた。蒸留塔解体のための配管の切断作業中に、内部に残留していた有機溶剤に切断機材の火花で着火したものと推定された。

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