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最新!化学事故情報

2019年8月前半の化学事故・・・廃棄物処理、リサイクル施設で火災が多発

RISCAD(産業技術総合研究所が提供する事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(https://sanpo.aist-riss.jp/sanponews/)の情報も参照し、産業分野の火災や爆発の事例を紹介する。

8月1日「廃油リサイクル工場で爆発」千葉県
千葉県君津市の廃油リサイクル工場の廃油保管倉庫で廃油の混合作業中に出火し、爆発が起きた。消火作業を行っていた従業員2名が全身火傷を負い、1名が死亡した。

8月3日「化学工場の倉庫で火災」埼玉県
埼玉県伊奈町の化学品工場で爆発が発生し、危険物鉄筋倉庫が全焼した。この火事で9世帯23人が自主避難した。
出火当時、工場は稼働しておらず、宿直の従業員と警備員が数人いただけだった。けが人はなく、煙などによる健康被害も確認されていない。
工場では、両面テープの製造を行っており、全焼した倉庫には、酢酸エチルやトルエンなどの溶剤がドラム缶に入って保管されていた。倉庫は無人で、自動的に搬出するため、普段は人が立ち寄らないという。

8月4日「廃棄物処理工場 全焼」青森県
青森県八戸市の鉄筋製造会社の鉄鋼製造会社の廃棄物処理工場から出火、鉄骨トタン張り一部2階建ての同工場約1770平方メートルが全焼した。同工場は廃車を解体して出るプラスチックなどを保管していた。出火当時は稼働中だった。

8月7日「ごみ処理場の破砕機付近から火災」熊本県
破砕した不燃物の中に可燃性ガスが残ったスプレー缶などがあり、漏れたガスに何かの原因で着火した可能性がある。

8月9日「縫製会社の工場火災」和歌山県
和歌山県和歌山市の縫製会社から出火。工場(約300平方メートル)と鉄筋2階建ての従業員寮(約140平方メートル)を全焼し、南隣にある木造平屋の長屋2棟(計約160平方メートル)にも燃え広がった。

8月10日「産廃事業所の火災で、消防士が熱中症」長野県
長野県長野市の産業廃棄物リサイクル施設の敷地内で火災が発生し、約1600平方メートルの廃材置き場に積み上がっていた住宅廃材などを焼いた。消火活動をしていた消防士が熱中症の疑いで搬送された。

8月14日「紙加工工場での火災」新潟県
新潟県三条市の紙加工工場から出火し、工場約130平方メートルを焼いた。

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