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最新!化学事故情報

2019年6月後半の化学事故・・・繊維工場の火災で4人死亡

RISCAD(産業技術総合研究所が提供する事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(https://sanpo.aist-riss.jp/sanponews/)との連携により提供された情報を中心に、火災や爆発の事例を紹介する。
また、過去の事故の教訓について、センター研究員の経験からの(ひとこと)も紹介する。

6月18日「ゴミ処理施設で火災」愛知
愛知県岡崎市の不燃ゴミ処理施設のゴミピットで火災が発生した。この施設には焼却設備はなく、ゴミ収集への影響はないとのこと。

6月20日「繊維工場の火災で4人死亡」福井
福井県永平寺町の生地製造会社で火災が発生し、工場3棟と事務所の計4棟を全焼。従業員4人が死亡し、4人が煙を吸うなどのけがをした。現場では黒い煙が上がったほか、周囲に刺激臭が漂い、11時間後に鎮火した。
工場では約60人が作業をしていた。午後2時ごろ、工場内でモーターが焦げるような臭いがして、炎が上がったという。工場内の電気系統の工事をしていたとの情報もある。
火災による停電で、工場棟を結ぶ通路にあるビニール製のシートシャッターが開かず、避難に時間がかかったという。
この火災で、工場近くにある町立松岡中学校は全校生徒が一時、体育館に避難した。
同工場ではスポーツ、アウトドア向けの超軽量・高密度タフタやニット生地などの高付加価値品を製造しており、原料としている会社への影響は大きいとみられている。
(ひとこと)織物関係の工場では比較的燃えやすい繊維類が多いことから、大規模な工場火災となる例が少なくない。

6月25日「段ボール工場など6棟燃える」愛知
愛知県清須市の段ボール工場から火災が発生し、約3時間後にほぼ消し止められたが、複数の建物に延焼し、段ボール工場やその周辺の計6棟が燃えた。
(ひとこと)段ボール工場の大規模火災としては2004年1月埼玉県の段ボール製作会社での事例がある。このときの火災では工場2棟12,000平方メートルを焼損した。

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