post_type:post/single.php

最新!化学事故情報

4月の化学火災(猛暑のタイでアンモニアタンクが破裂)

災害情報センターのデータベース(http://www.adic.waseda.ac.jp/rise/ )ならびに、RISCAD(産業技術総合研究所が提供する事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(hanpo.aist-riss.jp/sanponews/)の情報も参照し、海外の気になる事故を含めて、産業分野の火災や爆発、漏洩などの事例を紹介する。

4月30日「原子力発電所の機建物内で火災」島根県
島根県松江市の原子力発電所のタービン建屋内で火災が発生した。発電に使った水を加熱して原子炉に戻す部屋に設置されている仮説のブレーカーに焦げ跡があった。放射性物質の放出はなかった。。

4月26日「猛暑で製氷工場のアンモニアタンクが破裂」タイ
タイ国ウドンタニ県の製氷工場のアンモニアタンクが破裂し、周辺住民が避難した。機械の老朽化に加え、最高気温44℃の数日間の猛暑が原因と思われる。アンモニアタンクを氷で覆い、アンモニアの拡散を抑制し、約3時間半後に漏洩が止まった。工場は1日あたり約100tの氷を製造しており、2台の機械のタンクに最大約2400Lのアンモニアを貯蔵していた。
ひとこと:史上最悪のアンモニアタンク爆発は1992年にセネガルのピーナッツオイル
加工工場で発生した事故で、。高濃度のアンモニア蒸気雲が工場周辺に広がり、市民129人が死亡し、1150人が薬傷を負った。原因はタンクの過充填が繰り返されたことにより、過圧状態になり、クラックが発生したことであった。(CCPS)

4月17日「廃棄物収集車で廃棄物の火災」大分県
大分県大分市で不燃廃棄物として、プリンタや炊飯器などの家電製品を回収していた廃棄物回収車で火災が発生した。大分市での廃棄物回収車の火災が1年半ぶりだったが、5月9日に宇佐美市で、6月4日には別府市でたて続きに回収車の火災が発生した。

4月16日「リサイクル処理場で産業廃棄物の火災」千葉県
千葉県千葉市で廃棄物の焼却作業中に火災が発生し、別の廃棄物などに延焼した。金属スクラップなどの産業廃棄物が焼けた。

4月15日「大規模太陽光発電施設で火災」宮城県
宮城県仙台市のメガソーラ発電所で火災が発生し、下草や太陽光パネル、ケーブルなど約3万8000平方mが焼けた。短絡や感電などの可能性があるため、太陽光パネルに直接放水ができず、鎮火までに約22時間を要した。

4月8日「バイオマス混燃焼の石炭火力発電所で保管燃料焼ける」福井県
福井県敦賀市泉の北陸電力敦賀火力発電所の木質燃料を運ぶベルトコンベヤー付近から発煙があった。保管していた木質ペレットの一部が焼け、間もなく消し止められた。

4月6日「リサイクル会社で火災」奈良県
奈良県五條市のリサイクル会社の事務所兼倉庫から出火、鉄骨平屋建ての建物と敷地内に積まれていたプラスチックなど約3千平方メートルを焼いて約6時間後に鎮火した。

保安力向上センター