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最新!化学事故情報

2 月の化学火災(ベルトコンベア起因の火災が3件)

災害情報センターのデータベース(http://www.adic.waseda.ac.jp/rise/ )ならびに、RISCAD(産業技術総合研究所が提供する事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(hanpo.aist-riss.jp/sanponews/)の情報も参照し、海外の気になる事故を含めて、産業分野の火災や爆発、漏洩などの事例を紹介する。
なお、1月の化学事故情報に掲載しなかった、1月31日の事故も記載した。

2月26日「金属加工工場で火災」兵庫県
兵庫県姫路市の金属工場の、熱風を循環させる大型乾燥炉の換気口から火炎が上がり、3時間後に消し止められた。

2月26日「輸出用金属スクラップの火災」愛知県
愛知県豊橋市の港湾施設にある輸出用の金属スクラップの一時保管場所での火災。大量の金属スクラップが野積みされており、重機で崩しながら消火を行うなどしたため、消火活動は難航し、約23時間後に鎮火した。

2月25日「リサイクル施設で火災、コンクリートミキサーが消火水供給」鹿児島県
鹿児島県姶良市の金属などの廃棄物の分別を行う施設で火災が発生し、約40時間後に鎮火した。堆積した金属スクラップなどを重機で崩しながら消火を行ったこと、現場が山間部で消火用水の確保が難しかったことなどから、消火に時間を要した。事前の協定に基いて、生コンクリート製造業者のコンクリートミキサー車が給水の支援を行った。

2月18日「産業廃棄物処理工場で金属スクラップの火災」福岡県
福岡県北九州市の産業廃棄物処理工場に野積された金属スクラップなど約13,000立方メートルが焼けた。工場では過去に数回火災が発生しており、3度の行政指導を受けていた。

2月18日「金属製品製造工場で水蒸気爆発」中国
江蘇省の金属製品製造工場で大規模な爆発が発生して、3名が死亡、2名が行方不明となり、13名が負傷した。爆発発生前に工場内の設備に金型が挟まり、バールで金型を除去していた。その後、熔解したアルミニウムが井戸に漏洩し、水と接触したことで水蒸気爆発が起きた可能性。

2月15日「塗料工場の爆発火災で11人が死亡」インド
インドニューデリー市内の塗料工場の1階で火災が発生し、11名が死亡、4名が負傷した。
2階にいた労働者が避難できず、被害が拡大した。また、爆発で建屋が崩壊し、多くが瓦礫の下敷きになった。

2月10日「リサイクル工場で火災」兵庫県
兵庫県三木市のリサイクル工場で、廃発泡スチロール等に金属を溶断する時の火花が着火し、建屋の屋根に延焼した。

2月9日「セメント工場でベルトコンベアの火災」福井県
福井県敦賀市のセメント工場で、キルンの燃料として使用するタイヤチップを焼却炉に運搬するベルトコンベアで火災が発生した。この工場では昨年11月に同じ場所でベルトコンベアの火災が起きていた。

2月6日「爆竹工場で爆発、火災で11人が死亡」インド
インド中部マディヤプラデシュ(Madhya Pradesh)州ハルダ(Harda)にある花火工場で爆発があり、11名が死亡、174名が負傷した。工場の管理者が行政の認可を受けずに操業していたとして逮捕された。
インドでは2023年10月にも、南部の花火工場が爆発し、10人以上が死亡するなど、安全管理が不十分な工場が多くあると指摘されている。

1月31日「化学工場で爆発火災」中国
寧夏回族(ねいか かいぞく自治区銀川市郊外の化学工場で火災が起き、2名が負傷した。アントラセン油*タンクの配管に亀裂が入り、アントラセン油が漏洩、火災が発生した。
 *アントラセン油=アントラセンを5-10%含むコールタールの留分

1月31日「石炭バイオマス発電所の燃料貯蔵施設で爆発、火災」愛知県
愛知県武豊町の火力発電所で爆発が起きた。バイオマス燃料(木質チップ)の一時的な貯蔵庫付近が火元と見られ、原因究明まで発電所の稼働を停止する。
木質ペレットの一時貯蔵場所の内部温度が55℃まで上昇していたことや、貯蔵所付近の外壁の損傷が大きかったことなどから、木質ペレットから出火した可能性がある。
その後の原因の調査で以下の複合要素が原因と発表。
・ 木質バイオマス燃料の高速大量搬送に伴い粉じんが多量に発生
・ ベルトコンベアから木質バイオマス燃料を供給する投炭装置や、燃料を一時貯蔵するバンカ内部において、粉じん濃度が爆発下限界を超過
・ 投炭装置で、ベルトに過大な力がかかり、ベルト下部の部品が摩擦によって発熱し、清掃困難な箇所に堆積していたバイオマス燃料の粉じんに着火し爆発が発生

1月31日、徳島・製紙工場のベルトコンベアで火災
徳島県阿南市の製紙工場でボイラー燃料の廃プラスチックを搬送するベルトコンベアの火災が発生した。施設の一部とベルトコンベアが焼けた。

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