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最新!化学事故情報

2020年9月前半の化学火災(特殊材料ガスによる火災)

災害情報センター(ADIC)のデータベース(http://www.adic.waseda.ac.jp/rise/)ならびに、RISCAD(産業技術総合研究所が提供する事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(https://sanpo.aist-riss.jp/sanponews/)の情報も参照し、産業分野の火災や爆発の事例を紹介する。安全専門家によるひとこと情報も掲載。

9月11日「食品加工会社の建屋解体中の火災」千葉県
千葉県船橋市の食品加工会社の工場かで火災が発生した。敷地内の建物の解体作業中、火花が燃え移ったものとみられる。

9月7日「廃棄物処理施設の火災」福井県
福井県福井市の廃棄物リサイクル施設で火災が発生し、約8時間後に鎮火した。鉄骨平屋建ての工場1棟の壁や床など約2800㎡を全焼した。火災が発生時は稼働しておらず、無人であった。

9月7日「アルミ鋳造工場で蒸気雲爆発」中国
中国甘粛省白銀市のアルミ材メーカーの鋳造工場で爆発事故があり、作業員3人が死亡、7人がけがした。作業員の操作ミスにより冷却水の蒸発雲爆発が起きたとされている。

9月7日「モノシラン配管解体中発火」新潟県
新潟県糸魚川市の化学工場で、モノシラン工室の機器解体、配管作業中に発火し、作業員が顔や太ももなどの火傷より重傷を負った。近くにいた作業員4人も軽いやけどを負った。
ひとこと:特殊材料ガスのモノシランは空気と接触すると着火源がなくとも発火し、火災となる。過去には、大学の実験室でモノシランに起因される爆発事故で学生2人が死亡した。また、モノシラン配管の定修中の火災も発生している。

9月5日「食品工場の火災」静岡県
静岡県富士市の食品工場で火災が発生し、フライヤーや周辺の壁などを焼いた。従業員1人が煙を吸って軽傷を負った。フライヤーに火を付けて油を温める準備中にフライヤーから出火した。

9月5日「金属加工工場でアルミニウム火災」滋賀県
滋賀県の金属加工工場での火災。アルミニウム製鍋の研磨で発生した屑を集める集塵機から出火した可能性。

9月4日「廃品回収工場での火災」静岡県
静岡県静岡市の廃品回収業の工場から出火し、工場や事務所の一部を焼いた。出火当時、工場は稼働しておらず無人だった。古紙のプレス機付近の燃え方が激しいという。

9月3日「ドラム缶の穴開作業中に爆発」富山県
富山県の自動車修理工場でガスバーナによるドラム缶の穴開け作業中に、ドラム缶内に残留していた可燃性物質が気化し、ガスバーナの火で着火し爆発した。従業員1名が外傷性くも膜下出血で死亡した。

9月2日「産業廃棄物処理工場で廃タイヤの火災」富山県
富山県高岡市の廃タイヤの粉砕工場での火災が発生し、約12時間後に鎮火した。堆積した廃タイヤの鎮火に12時間を要した。火災による負傷者はいなかったが、消防団員1名が転んでけがをし、消防署員1名が熱中症で病院に搬送された。

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