2021年3月前半の化学火災(紫外線発生機からの火災など)
災害情報センター(ADIC)のデータベース(http://www.adic.waseda.ac.jp/rise/ )ならびに、RISCAD(産業技術総合研究所が提供する事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(hanpo.aist-riss.jp/sanponews/)の情報も参照し、産業分野の火災や爆発の事例を紹介する。
3月12日「大学の実験室で無人実験中に紫外線発生装置から火災」福井県
福井県福井市の大学工学部の生物有機化学の実験室で火災が発生し、実験器具や壁などが焼けた。薬品を入れた試験管に紫外線を照射する実験を無人で行っていて、紫外線発生装置から出火した可能性がある。
ひとこと:紫外線発生装置は稼働中に高温となるため、可燃物への着火や接触による火傷の危険がある。また、高電圧であり不注意な接触では感電の危険性がある。紫外線ランプは高濃度のオゾンが発生する可能性もあり、濃度によっては健康への影響もある。
3月3日「プラスチック加工工場で溶接作業中の火災」神奈川県
神奈川県横浜市のプラスチック加工工場で溶接作業中に火災が発生した。鉄骨造2階建の工場と近くの大型テントなど350平方メートルが全焼し、溶接作業員1名が軽傷を負った。クレーン増設もための溶接作業でった。
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