2025年11月の化学火災(韓国の製鉄所で連続した中毒死亡事故)
災害情報センターのデータベース(http://www.adic.waseda.ac.jp/rise/ )ならびに、RISCAD(産業技術総合研究所が提供する事故データベース)のポータルサイト「さんぽのひろば」(hanpo.aist-riss.jp/sanponews/)の情報も参照し、海外の気になる事故を含めて、
産業分野の火災や爆発、漏洩などの事例を紹介する。
11月29日{廃棄物処理施設で火災}愛知県
愛知県豊橋市の産廃処分場で野積みされていたプラスチックや木材が燃えた。
11月25日「化学工場で落雷により水素ガス排出配管の火災」愛媛県
愛媛県松山市の化学工場で落雷により、水素ガスに着火して火災が起きた。同工場の水素ガスを排出する配管に落雷し、漏洩した水素ガスに着火した可能性がある。
11月24日「リサイクル工場で廃材の火災 放水消火困難で延焼」愛知県
愛知県名古屋市のリサイクル工場で廃材の火災が起きた。127時間後に鎮火した。廃材の中にアルミニウム灰が含まれていたため、放水消火ができず、窒息消火を行ったことから鎮火に時間を要した。同工場の屋根の一部が焼け、鉄屑やプラスチック廃材、古紙などの廃材約300トンが焼けた。敷地外への延焼はなかった。けが人はなかった。
11月23日「廃プラスチックリサイクル工場で廃棄物の火災」茨木県
茨城県坂東市幸田の廃プラスチックリサイクル工場で廃棄物の火災が起きた。90時間後に鎮火したが、同工場約10,000平方メートルが焼けた。工場外への延焼はなかった。同工場の屋外に置かれていたリサイクル用の廃棄物が入ったフレコンバッグから出火した可能性がある。
11月20日「製鉄所でガス漏れ2名死亡」韓国
韓国浦項の製鉄所で一酸化炭素とみられる有毒ガスが漏出し、清掃作業中の6名が被災した。6名は病院に搬送され、2名が死亡した。。
同工場では11月5日にも中毒死亡事故が発生し、その後製鉄所長が解任された。
11月19日「化学工場が爆発炎上、1名死亡」中国
中国安徽省黄山市の化学工場で爆発と火災が起きた。現場では巨大な爆発音とともに黒煙が立ち上り、燃え広がる炎が黄山市の広い範囲で確認された。この火災で1名が死亡した。可燃性の液体が漏れ出し、その蒸気に引火して爆発が起きた可能性があるという。同社はエポキシ樹脂用活性希釈剤では世界シェア20%のメーカーとのこと。
11月14日「工業団地で爆発、火災で有害物放散」アルゼンチン:
アルゼンチンブエノスアイレス州の工業団地で爆発、火災が起きた。少なくとも5工場が全損した。近隣の住宅の窓が割れ、周辺道路が通行止になった。24名が負傷し、うち8名が入院した。有害な煙が発生し、周辺住民に自宅退避が指示された。同工業団地では、タイヤや化学製品の製造工場がある。火災原因は現時点で不明である。工業団地内に保管されていた主な物質は、亜硫酸水素ナトリウム、メチルアルミニウム、臭化メチル、赤リン、アルミニウム粉末、シアン化物などである。
11月10日「鉄リサイクル工場のスクラップヤードで火災」茨城県
茨木健神栖市の製鉄所の鉄屑再処理施設のスクラップヤードで火災が起きた。消防がショベルカーで金属屑を掻き出しながら消火活動を行い、約3日半後に鎮圧された。スクラップヤードで作業をしていた作業員は避難し、けが人はなかった。同スクラップヤードでは、電炉を用いた建設用鉄鋼の製造原料にするため、回収した鉄屑などを一時的に保管していた。
11月5日「製鉄所での中毒で1人死亡」韓国
韓国浦項の製鉄所で整備作業の準備をしていた作業員4人が突然倒れた。1人は死亡し、残る3人もやけどや呼吸器損傷などのケガをして治療を受けた。
11月5日「核燃料工場で制御盤から火災」神奈川県
神奈川県横須賀市の核燃料の製造や金属加工を行う工場の、密閉ウランを取り扱う管理区域内の制御盤から発火した。火災による屋外への放射性物質の漏えいは検出されておらず、従業員らにケガや被ばくはなかった。
核燃料を入れる輸送容器を搬送するコンベヤーを動かす制御盤から煙のにおいを確認し、制御盤のブレーカを落としたところ、煙は止まったが一部部品が焼損していた。
同管理区域内の火災は7月にも発生していた。
保安力向上センター